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ぶろん氏は語る

僕達は独りじゃない

不可視の領域

 

友達は出来ないし過去を思い出して憂鬱になるしで本当に碌なことが無い。碌なことが無いので空想で薬を過剰摂取したり腕を切るなどしている。空想と云うのはなんと自由で開けた空間なのだろう。此処でなら好きなだけ自殺をすることが出来るし、痛い思いを何度でも追体験することが可能なのである。先々のことを考えるだけで死にたくなる心を、頭の中で好きなだけ死なせてやることで慰めているのだ。

 

私は親の愛を知らないし、友達がどういうものかも理解出来ていない。様々な物事に振り回されることを選ばざるを得なかった私の心はズタズタに引き裂かれ、紙屑のように折り重なっている。折角先日糊付けしたのに、またシュレッダーに巻き込まれてしまった。後悔しかない人生の何処に光を見い出せば良いのか解らない。可能なら今のままで人生を終えてしまいたい。何処にも進まず、何処にも行けぬままで構わないので、兎に角この世から消滅してしまいたい。私が消えてしまうと同時に皆の記憶からも消される存在であって欲しい。

 

この世に救いは無い。それらしきものを並べ立てて幻想を抱いている生活はさぞかし愉しかろう。そんな人間の肩を叩いて中指を突き立ててやりたいと思ったこともあるが、皆それぞれ幸せそうで私だけがそうでないと気付くことに何年要したかも判らない。私が死ねばみんながもっと幸せになる。私もまた死に希望という名の幻想を抱いている。