ぶろん氏は語る

僕達は独りじゃない

どんな形であれ読書は面白い

 

昔の文章というのは読み難い。現代仮名遣いとは違う表し方をするからだ。そんなことを梶井基次郎の小説を読みながら思う。Twitterにも書いたが、iBooksでダウンロード出来る寺田寅彦の作品はほぼ現代仮名遣いに直されているのに対し、芥川龍之介梶井基次郎等の作品は現代仮名遣いが使われているもの自体が少ない。何か別の権利が絡んでいるのか理由は判らないが、兎に角読み難い。しかしながら慣れてくるとパターンの様なものが見えてきて、少しずつ読める。それが有意義で面白い。

 

元々私はあまり本を読まない人間である。特にここ数年は年間1冊読むかどうかすら怪しい。その私が毎日電子書籍を開くようになって、何かが変わったかと問われれば、電子書籍を開くようになったこと以外は特に何も変わっていないと思う。本になると集中力が保たず1頁読み終えるか終えないか程度で飽きてしまうのだが、電子書籍はネットサーフィンの延長線上にあるものとして捉えることが出来るので読み易い。しかも作品毎にきっちりと分けられていると、読み終えた時に一層深い実感が湧く。ネットサーフィンなら何時間でも続けられる私からすれば、電子書籍は只管に好奇心を擽ってくる秘密の部屋に入れられた様なものである。

 

そんな訳で、iBooksで記憶の片隅に放り込まれている作家達の名前を検索しては、無料でダウンロード出来るものを片っ端から携帯にぶち込んでいるのである。今入っているのは芥川龍之介梶井基次郎寺田寅彦夢野久作の4人なのだが、青空文庫の作家リストでも眺めてどんどん増やしていきたいと思っている。携帯の中に本を詰め込むのも、そう悪いものではあるまい。