ぶろん氏は語る

僕達は独りじゃない

私と精神障害

 

昨年の4月、精神障害の治療中に死に掛けて入院し、そのまま生活保護の申請をし、何事も無く通り、受給対象者となって約1年半が経つ。元主治医の必死の投薬治療と、主治医のカウンセラー並の傾聴力に拠って、「私は最悪な人間だ」という自己嫌悪と「早く生活保護から抜けなければ」という焦りよりも、「今は休んでもいい」というある程度の現実検討能力を身に付けることが出来る様になってきた。

 

現在私は、統合失調感情障害、つまり鬱病双極性障害といった気分障害の症状と、統合失調症の症状が同時に現れる精神障害を持っている。生活保護を受けてから自立支援医療精神障害者保健福祉手帳の交付を申請した結果、自立支援医療については生活保護を受給している為自己負担額は0円となり、障害者手帳については交付時に3級と告げられた。今の病をいつ発症したのかは定かではないが、私は恐らく親の家を飛び出してからでは無いかと考えている。

 

今の病院に通うまでの医師達の見解は、かかりつけだった小児科医は仮面うつ病、10代半ばを少し過ぎた辺りに掛かっていた精神科医解離性障害、といった様に変化した。これは初診時の症状がそれぞれ丸っきり違うものであったことと、通院どころではない時期や状況があった為だ。精神障害と自分は、切っても切れない縁のようなもので結び付けられているのではないかとさえ思う。

 

今ではかなり落ち着いたからこそ書けることだが、今の病の症状の中で最も厄介なのは、テンションの上げ下げを問わず罵声が聴こえることと、時折あらゆる暴力を奮われる幻覚が出ることだった。私は現在一人暮らしで、オートロックと特殊キーの付いた、収納が殆ど無い、とても狭い物件に住んでいるので、部外者が私の部屋に入ることはほぼ不可能なのだが、それでも聴こえてくるものは聴こえてくるし、やられる時はやられる。最初はエビリファイ3mgを朝晩に飲んで対処していたが、後に6mgに、つまり1日辺り12mgに増やしても中々消えず、現在はインヴェガの6mgを朝に飲んでいる。インヴェガを飲むようになってから、嘘の様に幻聴と幻覚が消えた。確かに消えたが、今度は気力が無いことが目立つ様になった。これについては元主治医に拠る投薬治療でも抗鬱剤を数種類服用して対処を図ったことがあるが、結論から言えばどうにもならなかった。何がどの様に作用しているのかも解らぬ侭、全く落ち着かず、常に躁転したような状態で、無益な浪費や消費を沢山した。当時の事は正直言って殆ど覚えていないし、薬にはなるべく頼りたくないと現在の主治医に話してある為、主治医はこの問題はなるべく時間の流れに任せる様である。

 

エビリファイの時も今のインヴェガでも、その薬の副作用に拠って薬剤性パーキソニズムを発症した。症状を抑える為にアーテンも飲みながら生活している。これを飲んでいないと筋肉が強張って手や足の震えが生じるのだ。副作用が出るからと言って精神障害の治療を止める訳にもいかない。一番困っていた症状が抑えられている以上、副作用止めを飲んででも治療を続ける以外に、私には道が無い。社会復帰、と言うより社会人になるのに後どれだけの距離があるのかも、私には測れない。微かな焦りを秘めたまま、私は今日も、主治医が選んだ薬を指示された通りに飲むのであった。