ぶろん氏は語る

僕達は独りじゃない

デザート

学校で長いこと勉強に熱中していたからなのか、すっかり疲れてしまった私は、いつも通りの時間にやって来た地下鉄に乗るなり、がらんと空いていた椅子に座り込み、どうやらそのまま、少し眠ってしまったらしかった。ふらりと揺らいだ頭に気を取られて目を覚…

置き去りの子供

テスト帰りの電車に揺られている。窓の外は鮮やかな橙、黄金とも白とも言える太陽が沈む様が、散り際の花のような潔さと切なさを思わせる。ガラス越しに伝わる熱に、思わず俯いてしまう。もうすぐ、冷たい夜がやってくるのだ。がたんがたん、という、線路を…